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2011年夏の家族旅行プラン(スイス周遊) [旅行総論]

今年夏の北欧旅行で貯めたマイルで、家族3人ともユナイテッドの口座に4万マイル貯まりました。そのため当初は来年夏の家族旅行としてファーストクラスでシンガポールに飛ぶことを計画していました。しかしユナイテッドの成田発シンガポール行きファーストクラス・セーバー特典の設定が1便で2席しかないことが分かり、3人揃ってファーストクラスの計画は潰えてしまいました。ビジネスクラスで行く手もあったのですが、妻がスイスに行きたいと言い出したこともあり、来年は家族でスイスに行こうということになりました。この週末に作った(と言っても実質は数時間ですが)旅行プランをせっかくなのでアップしておきます。
(今回の内容は総論と言うより旅行プランです)

今年の北欧旅行で気づいたのですが、タイ航空(TG)の欧州路線ではエコノミーでもシートピッチ(シートの前後幅)が広く、かなりシートを倒せるため、来年もタイ航空を利用することにしました。タイ航空のホームページでは、マイルが貯まるサブクラスQの航空券をオープンジョー(航空券の往路目的地と復路出発地が違うこと)で買うことは困難でしたが、本日ふとしたことから楽天トラベルで容易に購入できそうだということに気づきました。そこで来年はミラノに行き、チューリッヒから帰ってくることにします。来年も現地での滞在日数を増やすため、名古屋ではなく関空発着です。出発は金曜日で8日間の予定です。

1日目 TG623便 関空1145 バンコク1535
2日目 TG940便 バンコク0040 ミラノ0735。着後、ミラノ市内観光。
ドゥオモ、スフィルチェスコ城、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア、スカラ座など。「最後の晩餐」のあるサンタマリア・デッレ・グラツィエ教会はやや郊外にあり、予約制とのことなので断念するかも。
    IC328 ミラノ1510 ブリーク1724。ブリーク泊。
3日目 IC815 ブリーク0759 ベルン0937。世界遺産ベルンの旧市街観光。ベルン泊。
4日目 957 ベルン0726 インターラーケン・オスト0820。
    インターラーケン・オスト0835 クライネ・シャイデック0945。
    クライネ・シャイデック1002 ユングフラウヨッホ1053。
    標高3454メートルのトップ・オブ・ヨーロッパで自由時間。
    ユングフラウヨッホ1300 クライネ・シャイデック1349。
    クライネ・シャイデック1432 インターラーケン・オスト1555
    IC884 インターラーケン・オスト1659 ベルン1837。ベルン泊。
5日目 IC708 ベルン0747 ジュネーブ0930。国際都市ジュネーブ市内観光。
    IC729 ジュネーブ1430 ベルン1613。ホテルで荷物をピックアップ。
    IC733 ベルン1717 チューリッヒ1826。チューリッヒ泊。
    (山の天候を考慮し、4日目と5日目の行程を入れ替える可能性あり)
6日目 IR509 チューリッヒ0810 ザンクトガレン0916。世界遺産の修道院見学。
    IC711 ザンクトガレン1104 ブックス1201。
    バスでリヒテンシュタインの首都ファドゥーツへ。市内観光後、バスでサルガンスへ。
    IR788 サルガンス1640 チューリッヒ1750。チューリッヒ泊。
7日目 チューリッヒ市内観光。
    TG949便 チューリッヒ1330 バンコク0530+1
8日目 TG672便 バンコク1100 関空1830

ミラノからスイス国内のブリークまでは普通に切符を買い、ブリークらかは4日間連続のスイスパスを買います。ただし、ユングフラウ鉄道だけはスイスパス所持者でも半額切符を買う必要がありそうです。
古いトーマスクックの時刻表や今年のフライトスケジュールを参考に即席で作ったため、まだまだ細部を煮詰める必要はあります。
ジュネーブとミラノを諦めて代わりにスイス東部の世界遺産を回るプランも考慮していますが、そうなるとチューリッヒから入ってチューリッヒから出ることになります。オープンジョーだと片道の移動で済むため、より多くのところを見て回れますし、妻と子供はイタリアに行ったことがないため、現行プランも捨てがたいところです。
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夏の家族旅行 [旅行総論]

私は毎月の短期旅行の他に、年1回、1週間ほどの連休を取って家族旅行に出かけています。
15年はエジプト&トルコ。
16年は子供が生まれたばかりだったので保留。
17年は貯まっていたマイルでビジネスクラスに乗り台北小旅行。
18年はバンコクでペニンシュラホテル滞在&スリランカ周遊。
19年はアムステルダム、アントワープ、ブリュッセル、ブルージュ、パリ、鉄道の旅。
20年はマルタ島&ドバイ。
21年はギリシャ周遊&ドーハ。
このうち17年以降は全て個人旅行です。私は趣味が高じて総合旅行業務取扱管理者の資格も取ったので、よく「旅行会社で働けますね」と言われます。確かに試験では4教科とも9割前後と良い点が取れましたし、旅行経験もそれなりにあるので、旅行の話をしたら旅行代理店で働く人にそれほど引けを取らない自信はあります。その時の体調管理という話になれば、旅行医学認定医でもある私に一日の長があるでしょう。でもまあ、このまま医師として働き続けようと思うので、今のところ転職は考えていません。
私の場合、総合旅行業務取扱管理者のための勉強期間は2ヶ月弱でした。6月に2日かけて参考書を一通り読み、これならさほど勉強しなくても受かると分かったので、8月中旬になって勉強を始めました。その時すでに50回以上海外旅行に行っていたマイルオタクだったので、航空券のルールは最初からある程度知っていましたし、試験でよく出る観光地は行ったところが多く、旅行英語も困らないレベル。多くの人にとって鬼門である海外旅行の科目が最初から合格ラインの6割取れたので、かなり楽なスタートでした。
例えば海外旅行分野の過去問で、王府井、明洞、オーチャード通り、バッポン通りがそれぞれどこの都市にあるかという問題がありますが、全て行ったことのある私にはとても簡単でした。1年以内にこの4つの場所すべてに最も安く行く方法を述べよ、ただしツアー、格安航空券、マイル利用など手段は問わない、という位でないと面白くありませんw
(ちなみにこの問題の答えですが、JALツアープレミアムで北京、シンガポール、バンコクに行って貯めたマイルでオフシーズンのソウル(必要マイル数12000)に行くよりも、タイ航空かシンガポール航空かキャセイパシフィックでシンガポールとバンコクを一度に回り、ソウルと北京は格安ツアー2回に分けていく方が安いと思います)

というわけで、今年の夏休み家族旅行も私自身がプロデュースしました。タイ航空を利用した北欧旅行です。
ユナイテッド航空のマイルを貯めたかったので、タイ航空のホームページでサブクラスQの航空券(3人総額、税&サーチャージ込み、36万円)を購入しましたが、その結果単純往復の航空券しか買えませんでした(本当はストックホルムから入ってコペンハーゲンから出たかったのですが)。現地での滞在時間を長くしたかったので往復とも関空利用です。バンコクでは子供(6歳になる長男)の体力を考え、早朝から深夜までホテルを利用するためにホテルを2泊分予約しました。ストックホルム、コペンハーゲン、ヘルシンキ間の航空券はスカンジナビア航空のホームページで予約しました。3都市を周遊して3人総額、税&サーチャージ込みで7万円ちょっとでした。フライトの時間は夕方6時(日本時間深夜1時)を越えないようにして、早寝早起きで少しでも時差ボケしないようにします。タイ航空とスカンジナビア航空を同日に乗り継ぐ予定だと遅延があったときに困るため、別の日にしました。

TG  タイ航空
SK  スカンジナビア航空
KIX  関西国際空港
BKK  バンコク
ARN  ストックホルム
HEL  ヘルシンキ
CPH  コペンハーゲン

1日目:TG673 KIX 0030 BKK 0420 早朝から深夜までフリータイム。
2日目:TG960 BKK 0110 ARN 0700 着後、ストックホルム市内観光。王宮や世界遺産・ドロットニングホルム宮殿など。ノーベル博物館では授賞式に出されるアイスをご賞味。
3日目:SK6698 ARN 0910 HEL 1110 着後ホテルに荷物を置いてヘルシンキ市内観光。
4日目:午前中ヘルシンキ市内観光。SK6635 HEL 1600 CPH 1640
5日目:終日フリータイム。コペンハーゲン郊外の観光地へ。
6日目:午前中コペンハーゲン市内観光。SK1424 CPH 1615 ARN 1725
7日目:午前中ストックホルム市内観光。TG961 ARN 1430 BKK 0550+1
8日目:TG 672 BKK 1100 TG1830

以上のようなスケジュールですが、夏休み中に家族3人で北欧3カ国周遊して総額60~70万円というのは、個人旅行でないと不可能ではないでしょうか?
JTBのツアーで回れば空港税とサーチャージ(3人で10万円弱)、小遣いなど全て込みで100万円以上でしょう。
うちの場合は今回の旅行で家族全員がユナイテッド航空に4万マイル以上貯まります。来年はそれを使ってファーストクラスでシンガポールに行くのを夏休みの家族旅行にして、旅費を節約しようと目論んでいます。
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安全な旅のために [旅行総論]

以前にもご紹介したとおり私はこれまで81回の海外旅行経験があります。そのため「海外で危険な目にあったことは?」と聞かれたりしますが、実はただの一度もありません。そんな私が自分なりに気をつけていることをご紹介します。2001年の911同時多発テロの直後に多くの人が海外旅行を取りやめましたが、私は秋分の日の連休を利用してアンコールワットに行きました。実はここに重大なヒントがあると思っています。
そのときの旅程はシンガポール航空で関空からバンコクに行き、バンコクエアウェイズに乗りかえてバンコクからシェムリアップ(アンコールワットのある町)に行くというものでした。一方、あのテロはイスラム過激派によるキリスト教系強国アメリカに対するものであり、ニューヨークを飛び立った飛行機をすぐにハイジャックし、燃料をたくさん積んだままアメリカのシンボル的な建物に突入するというものでした。そこでもし私がテロリストだったらと考えました。日本を標的にするなら羽田か成田発の便を狙いますし、シンガポールというマレー系(イスラム教徒)が20%を占める国の飛行機もハイジャックの対象になりません。タイやカンボジアは仏教の国であり、仏教徒に喧嘩を売る趣旨のテロではないと思いました。つまり仮に私がテロリストだとしても、私が乗る飛行機をハイジャックする動機がなかったのです。相手の立場に立って動機を考えるというのが私の安全のノウハウです。(医療現場でも、私が患者だったら主治医である私をどう訴えれば訴訟に勝てるかを考えながら、それを回避するように治療することがあります)
去年の北京オリンピックの直前にウイグル自治区で暴動がありましたが、私はオリンピック期間中に妻子を連れて天津に行きました。私がもしウイグルの独立を要求して暴動を起こす立場ならと考えたとき、警備の厳しいオリンピック開催都市で無差別テロを起こし、外国人観光客を巻き添えにして国際世論を敵に回したら、かえって独立が遠くなると思いました。それよりは開会式か閉会式当日に警備の薄くなったウイグル自治区の州都ウルムチの警察署を標的にしたほうが国際世論を敵に回さず、世界中の注目も集め、安全性が高そうです。つまりオリンピック期間中に天津を訪れる私たちを被害に巻き込む動機がない、それは彼らにとっても割に合わないと思ったのです。
私は来月、中国瀋陽にある北朝鮮出資のホテルに泊まります。そこでは北朝鮮のバッジを付けた人が出入りしているそうですが、もし日本で予約をした私がホテル滞在中に失踪したら、彼らにも嫌疑をかけられて迷惑でしょう。40歳手前の私は新しい言語の習得にも時間がかかりますし(そもそも大の勉強嫌いですしw)、有用な秘密情報を持っているわけでもありません。彼らの立場なら「金だけ払ってさっさと帰れ」と考えるでしょう。
かつてバリ島で爆破テロが起きたことがありますが、それはクタ・レギャンという白人サーファーの比較的多い町でした。これはイスラム教系犯人が身近にいた白人を大勢巻き込んだものだと想像しましたが、その直後は警察の警備が厳しくなってむしろ安全になり、大勢の人がバリ島旅行をキャンセルして、バリ島旅行に出かけるには穴場だろうと思っていました。
例えば突然幻聴が聞こえて無差別殺傷事件を起こすようなケースでは私も回避困難だと思いますが、テロは何らかの信念に基づいて行われることが多いため、相手の心理、思想を考えることでそれなりに回避できる気がします。
一方で、ソウル旅行に出かけ、「日韓友好」と話しかけてきた韓国人と仲良くなり、ついて行った先で恐喝され、金品を巻き上げられたという話を聞いたことがあります。日本人が珍しい国ならともかく、日本人が大勢いる都市で見知らぬ日本人に「日韓友好」と話しかけて、一生懸命仲良くなろうとする韓国人の動機は何だと思いますか? 私なら「日韓友好」と話しかけられた時点で危険センサーが反応していたところです。
フィリピンでも仲良くなった日本人を「お勧めのバー」に連れて行き、店の従業員と結託して睡眠薬の入った酒を飲ませて金品を奪う事件が報告されています。私の経験上、初対面で仲良くなろうと熱心に接してきた相手には下心があることが多く、すぐに相手の勧める店や家についていくのは感心しません。もちろん空港の出口で客を待ち構え笑顔で言い寄ってくるタクシードライバーは100%ぼったくりますので、絶対についていかないで下さいw
以上説明したように、私にとっては同時テロの直後に大阪から海外旅行に出かけるよりも、友達になろうと言ってきた現地人とバーに行く方が遥かに危険なのです。恐らく多くの人は逆だと思うのではないでしょうか?

日本人のパスポートも闇ルートでは高値で売れるため、その保管には注意が必要です。置き引きやスリに気をつけ、パスポートや金品を盗まれないこと。これはたいていのガイドブックに書いてあり、安全のためにリュックサックを背中ではなく前方に付けている人を見かけますが、これも個人的にはお勧めしません。
スリをするつもりで彼らを見ると、貴重品を持っている事実とその隠し場所を公衆の面前でさらけ出しているのが分かります。初心者臭がプンプンしてくるのです。私ならパスポートやクレジットカードはズボン内側の隠しポケットにしまい、シャツのすそをズボンの外に出して目立たなくします。小さな南京錠で目立たなく施錠したリュックサックにその他の貴重品を入れて背中に背負い、現地人と一緒にバスや電車を使って観光します。不自然なことをせずに、その地に普通に溶け込んでしまうのが安全の秘訣です。私の場合はあまりに自然に地元民に溶け込んでしまうため、韓国、中国、台湾ではしばしば道を尋ねられたりします。もちろんブランド品の類は一切身に付けず、ユニクロの普段着で身を固めていますし、英語しか話さない国籍不明の人になっています。もっとも英語の訛りで日本人だと見破られることもありますが、オーストラリア在住のスリランカ人に「きれいな British English を話すね」と言われたこともありますし、 ベトナムで英語ツアーに参加して仲良くなったマレーシア人と一緒に(私が選んだ)レストランに行ったときは、横に座っていた日本人にずっと外人だと思われていたようで、「写真を撮ってください」と日本語でお願いしたら驚かれたこともありますので、それほどベタな日本人英語でもないと思います。
人前で出す財布には現地通貨を数千円分と、各額面紙幣の見た目がよく似ている米ドルの1ドル札、ゼロの数が多くて高額紙幣に見える韓国の1000ウォン札を入れています。もし強盗にあった時には、きっと犯人もテンパッているでしょうから、1ドル紙幣と1000ウォン札(どちらも100円以下)が数枚入った財布を渡せば、とりあえずは納得するかもしれません。更にリュックの中の貴重品も出せと言われても、ズボンまで脱げと言われない限りは、パスポートやクレジットカードの盗難は防げます。

その他に私が聞いたことのある手口をいくつかご紹介します。
・スペインやペルーの首締め強盗(後ろから羽交い締めにされ、数秒で意識を奪われて金品を盗まれます)
・ペルーのタクシー強盗(後部座席の窓ガラスを割られたと思った瞬間、膝の上のハンドバッグを奪われる神業です)
・スペインのケチャップ強盗(相手の服の背中にケチャップを付け、ケチャップがついていると教え、相手が服を脱いで確認している間に金品を奪います)
・ハンガリーやロシアの偽警察官(偽警察官が所持品チェックをして金品を奪います。でも本物の警察官による所持品チェックを拒否すると逮捕される恐れもあるため、警察署に行ってから所持品チェックを受けると主張するしかありません)
・フランスでジプシーの少年達に取り囲まれ、多数の手でカバンや服のポケットをあさられる。
・ネパールで毛沢東派の武装集団に囲まれ金品を要求される。金品を渡すと領収証を発行され、次回からはそれを見せると見逃してもらえるらしい。
・中東の博物館でカメラ持ち込み禁止のため、一眼レフカメラを預けて預かり証を発行してもらったが、返却されたのは使い捨てカメラだった。

でも一番大事なのは、物を奪われないことではなく物を貰わないことです。東南アジアの国(どこか知りませんが)では相手のカバンに麻薬を忍ばせる犯罪があるそうです。それをグルになった警察官が発見し、麻薬所持の現行犯として連行し、麻薬所持者を密告した人(カバンに麻薬を忍ばせた本人)と報奨金を分け合うのです。
「トイレに行きたいので、その間この荷物を見ていて下さい」と言われたら要注意。麻薬入りの荷物を預かってしまい、その場にやってきた警官に麻薬を発見されるかもしれません。なお、国によっては麻薬所持の最高刑は死刑ということもあります。
荷物は奪われないように、でもそれ以上に増やされないように気をつけてください。
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旅行医学 [旅行総論]

これまで自らの考える旅行道と旅行のノウハウについて書いてきましたが、今回は旅行医学認定医らしく旅行医学についての話題です。日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、欧米では割とポピュラーな分野です。旅先で体調を崩した際、あなたはどうしますか?
日本の医療はWHOに費用対効果で世界一と認定されたことがあり、かつて視察に訪れた米のクリントン国務長官(当時は大統領夫人)が「アメリカでは医療従事者にここまで苦痛と奉仕を強いる医療制度は成り立たない」と感嘆の声を上げたそうです。日本では医師の前に座って「頭が痛い」と言えばすぐに診断がついて治って当たり前、自己負担額も一般人の日当以下が当たり前ですが、これは世界の非常識です。
インフォームド・コンセントと言う言葉があります。日本では「医師が患者に説明すること」という意味でとられ、患者の義務については一切触れられていませんが、本来インフォームド・コンセントには「主治医に自分の既往歴、内服薬、病状を正しく伝える患者の義務」という概念も含まれています。そしてそれができない場合、外国では医師が診療拒否をすることがあります。つまり医師の前で「headache」と言っても、既往歴、常用薬、病状を正しく説明できない場合、治療を受けられない可能性があるのです。しかも薬には一般名と商品名があり、通常の医療現場では商品名が用いられていますが、これは国ごとに違う名前だったりします。外国の医師に自分の内服薬を説明する際には一般名を英語スペルで伝え、何mgを1日何回に分けて内服しているかを伝えなければなりません。
また医療費そのものも日本よりも高額です。私が見聞きしたエピソードをいくつかご紹介しましょう。
・ローマで熱中症になり、救急外来で点滴を受けたいと言ったところ、ホテルの人から15万円かかるから止めたほうが良いと言われた。(知人の体験談)
・イタリアで脳梗塞を発症し、現地で治療を受けて日本に戻ってくるまでに500万円かかった。(私の勤める病院に入院してきた方の実例)
・アメリカでCTを撮ると50万円かかる。(よく耳にする話です)
・イギリスでサッチャー首相時代に低医療費政策を取り、医療費を対GNP費で現在の日本と同程度まで低く抑えた。これは先進国中最低水準であり、この結果救急外来の診察を最大72時間待ちになったり、がんの手術が半年待ちになったりした。(このためブレア首相時代に政策を改め、医療費を1.5倍に増やしました)
・カンボジアのアンコールワット近くの病院で働く医師の月給は500ドル。病院前で土木作業をする人の日当は1ドル。(私自身が現地ガイドから聞いた話です)
・ミャンマーで日本語ガイド(ミャンマー語、英語、日本語を話すエリート)と専用車、ドライバーをチャーターして1日市内観光する料金は80ドル。そのガイドから、私立病院で働く医師の月給は5000ドルだと聞いた。
・ペルーで専門医の診察を受け、スペイン語の診断書を1枚発行してもらうと110ドルかかった。物価水準は日本の半値以下であり、病院前では少女が1本30円のミネラルウォーターを売っていた。
・数年前にヨーロッパを熱波が襲った際、フランスで多くの老人が熱中症になった。しかし医師の多くは1ヶ月のバカンスに出かけていたため、結果として全国で1万人の死者を出した。(新聞にも載りました)
・日本の分娩費、虫垂炎の治療費は欧米の数分の1という水準であり、同等の医療設備が整った香港や中国本土の病院より安い。日本と同じく低医療費政策を打ち出すタイよりは高いが、タイではその結果医師が逃げ出して医療崩壊を招いている。(色々なソースが混じっていますが概ね間違っていないはずです)
これが世界の医療現場です。医師の診察を一度受けたら庶民の月収が飛んでいくという話も珍しくありませんが、私がこれまで渡航した国々の中で日本より安く、日本より優れた医療を受けられる国というのは正直思い浮かびません。
皆さんも海外旅行に行く際は、病気になったら主治医にきちんと説明して高額の医療費を支払わない限り治療を受けられないという事実をきちんとわきまえてください。主治医にきちんと説明できない方は前もって日本で英文診断書を用意しておくことをお勧めします。また海外の病院を受診すると高額の医療費がかかるため、自費であっても日本国内で抗生剤、解熱剤、下痢止めなどの常備薬を処方してもらっておいたほうが良いでしょう。これらの事例に対応するのが旅行医学認定医です。詳しくは日本旅行医学会のホームページを見てください。私の場合、抗生剤は主にニューキノロン系、ミノマイシン、フロモックスを使い分けています。解熱剤はインフルエンザの場合に使ってはいけない薬があるため、市販薬の安易な服用はお勧めしません。
高地に行かれる方はダイアモックスを処方してもらって下さい。私もペルーのクスコで高山病にかかりましたが、結構苦しいものです。高山病を予防するためには酸素消費を増やさないことが大事です。喜怒哀楽といった感情の起伏は脳の酸素消費量を増やすため避けてください。走ったり、大声で歌ったり、大食したり、暑い風呂に入ることも酸素消費量を増やすため避けましょう。要は高地では仙人になればよいのです。心穏やかに、じっと腰をすえ、霞だけを食べる心構えでいてください。
私は時差対策として機内に乗り込むとすぐ時計の時刻を到着地に合わせます。この時刻に自分は普段日本で何をしているかを考え、普段より多めに睡眠をとるつもりで体調を整えてください。場合によっては睡眠薬を使って眠くないのに寝てしまうのも手ですが、睡眠薬は国によって持ち込み禁止薬に指定されているものもあり注意が必要です(この場合も英文診断書に記載してもらっていれば情状酌量される可能性があります)。またエコノミーシートで筋弛緩作用のある薬を飲むと、筋緊張の取れた状態で座位を保つためにかえって寝苦しくなります。私の使用頻度が高いのはマイスリーですが、これを使えば誰でもいつでも大丈夫というものではありません。
短期間の旅行で数時間の時差であれば、日本時刻のまま行動してしまうのも手です。日本時間に合わせてハワイに行くときは現地で遅寝遅起、インドに行くときは早寝早起きをすれば最初から時差ぼけに苦しむ必要はありません。なお現地では普段より1時間以上多めに睡眠をとるように心がけてください。慣れない異国の地での観光は思った以上に疲れるものです。食事もつい食べ過ぎてしまうことがあるため、場合によっては1日2食にしても良いかもしれません。
暑いところに行かれる方は、出発前に最寄りのコンビニでコンソメスープの素を買っていくと良いでしょう。暑いところでは発汗過多で塩分不足になりやすく、そんな時にコンソメスープの素をかじりながらミネラルウォーターを飲めば多少はしのげます。手に入りやすいこと、保存が利くこと、税関などで外人にも説明しやすいこと、塩分量が多いことがコンソメスープの素をお勧めする理由です。
最後に医療費の問題ですが、日本出発前に十分な海外旅行保険に入るか、ゴールドカードの複数枚持ちをお勧めします。治療費の上限額は各カードの合算が可能とのことですが、いつ制度が変わるかもしれないので各自で確認してください。家族で行かれる方は「ゴールドカード 家族特約」で調べてみてください。500万円ほど保障枠があればまず大丈夫だと思いますが、アメリカで子供の耳に虫が入り、救急外来から耳鼻科医、麻酔科医など大勢の医師を呼び出して対応したら1000万円請求されたという噂話を聞いたことがありますので、万全というのは難しいかもしれません。
以上、日本中の旅行医学認定医の中でもかなり旅行慣れしていると自負する毎留の実践的旅行医学講座でした。総論的な話はここまでにして、次回からは実際の旅行ネタをお伝えしていきたいと思います。週末は今月の渡航地である台北に行ってきます。
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ビジネスクラスは無料で乗る [旅行総論]

「ビジネスクラス」と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?
ごく一部のお金持ちを除き、多くの人にとっては憧れの高級クラスというイメージでしょう。搭乗前にはラウンジでくつろぎ、優先搭乗があって、先に乗り込んでシャンパンサービスを受けていると後から乗り込んできたエコノミーの乗客たちがそれを横目に後ろの席に進んでいきます。CAが乗客一人ひとりに「○○様、ご搭乗ありがとうございます」と挨拶しに来ることもあります。正直なところ悪い気はしません。これがファーストクラスになると、金属探知機も専用の優先レーンがあったり、機長が一人ひとりに挨拶しに来たり、席の前方に生け花が飾ってあったりします。トイレはクラス別にありますので、エコノミーでは食事後にトイレ待ちの人々が行列を作る光景も珍しくありませんが、ビジネスクラス以上ではそのようなことはまずありません。横に大柄な人が座っても、文字通り肩身の狭い思いをすることもありません。
私もビジネスクラスがエコノミークラスと比べて明らかに快適であることに異論はありません。しかし私は「皆さんは騙されている」と言いたいのです。ビジネスクラスが快適なのではなく、エコノミークラスが窮屈すぎるだけなのです。ここでひとつのエピソード(笑い話?)を紹介しましょう。江戸時代、極悪人を捕まえた侍がお殿様にお伺いを立てました。「この者にこの世で最も過酷な刑罰を与えたいのですがどうしましょう?」と。そこでお殿様は「駕籠に乗せて町中を歩け」と答えました。苦労を知らないお殿様にとって一番の苦痛は駕籠に乗せられることだったというオチですが、この話には「お殿様は苦労知らずで世間知らず」という以外にも別のメッセージが含まれています。「乗り物は狭くて窮屈である」という真理です。そう、古今東西、乗り物とは地上でくつろぐよりも狭くて窮屈なものなのです。
「包まれるようなシェルデザインと大型のプライバシーパーティションが生みだす個の空間。寝返りが打てるほどの、ゆとりあるフラットなシート」
これはJALのホームページから引用したJALエグゼクティブクラスの宣伝文句です。でもよく考えてみてください。個室でフラットなベッドで寝返りが打てる。これって地上なら普通ですよね。ところが機内ではこれがお金持ちのステータスなのです。エコノミークラスが地上では考えられないほど窮屈であるが故に、やせ我慢をしないで済むビジネスクラスが必要以上に良く見えてしまうだけ、というのが私の考えです。
機内での食事もビジネスやファーストクラスは確かに立派ですが、地上で高級レストランに行くことを考えると、どうしてもスペースや調理方法の制約で見劣りしてしまいます。
空港でのラウンジも然り。ソファーに座り、軽食やビール、ワインを自由に取れるところが多いのですが、実はこれ、そんなにコストがかかるものではありません。皆さんはプライオリティパスをご存知ですか? 年会費399ドルを払うと航空会社や搭乗クラスに関係なく誰でも空港ラウンジを利用できるようになると言うものです。また同行者も1人27ドル支払うことで一緒にラウンジに入ることができます。つまりラウンジ側にとっては一人それだけ支払ってもらえれば黒字だと言うことであり、原価はビジネスクラスとエコノミークラスの差額に比べたら微々たる物です。実はこのプライオリティパス、年会費10500円の楽天プレミアムカードを作ればオマケで貰えます(別途申し込み手続きが必要です)。興味のある方は「楽天 プライオリティパス」で調べてみてください。
また、高級ホテルの中にはエグゼクティブフロア(ホテルによって呼び名は変わります)と呼ばれる、より高級なサービスを提供する客室を用意しているところがあります。ここに泊まればエグゼクティブラウンジを利用でき、そこでは午後のアフタヌーンティー、夕方のカクテルとオードブル、そして朝食を無料で楽しむことができます。値段も安い宿泊プランを探せば、ROH(客室指定なし)の数千円アップで泊まれることがあります。
以上、私が何を言いたいかというと、「ビジネスクラスやファーストクラスはコストパフォーマンスが悪い」ということです。お金を払ってビジネスクラスに乗る位なら、楽天プレミアムカードのオマケで貰えるプライオリティパスで空港ラウンジに入り、エコノミークラスに乗り、旅先で高級レストランや高級ホテルのエグゼクティブフロアを利用する方が、全体の満足度が高く安上がりだと思っています。「乗り物は狭くて窮屈である」という普遍の真理を受け入れ、それに逆らわず機内でやせ我慢するのがコストパフォーマンス的には良いと言うことです。これもビジネスクラスとエコノミークラスの差額を延べ搭乗時間で割り、「今は時給○○円でこの狭い空間に閉じ込められるアルバイトをしている」と思えば、その時給の良さに満足できるのではないでしょうか?
実際、私がビジネスクラス以上の航空券にお金を払ったのは1回しかありません。ユナイテッド航空がビジネスクラスに搭乗すると6万マイルをプレゼントするキャンペーンをしていたとき、9万円弱のソウル発成田行き航空券を買ったのが最初で最後です。9万円で6万マイルもらえて、なおかつビジネスクラスに乗れるならお得という判断でした。その後は数社のビジネスクラスやユナイテッドのファーストクラスに乗りましたが、全部マイルを使った特典航空券です。以前にも書きましたが、米系航空会社のマイレージ制度では比較的お得にビジネスクラス航空券をゲットできます。そのため「乾いた雑巾をさらに絞る」トヨタ方式でマイルを捻り出す私は時々ビジネスクラスに搭乗するのですが、その結果「ビジネスクラスなんてお金を払って乗るほどの価値あるものじゃない」という独自の(特殊な?)持論に至りました。
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マイルをためる [旅行総論]

航空券の項目でも触れましたが、各航空会社のマイレージプログラムで貯めたマイルを航空券に引き換えることができます。このマイルは飛行機に乗った距離に応じて貯まりますが、それ以外にも各種ショッピングやキャンペーンで貯めることができます。
私が現在マイルを貯めているのは日本航空(JL)、全日空(NH)、ユナイテッド(UA)、キャセイパシフィック(CX)、デルタ(DL)、大韓航空(KE)です。以前はコンチネンタル(CO)やアメリカン(AA)でも貯めていました。それぞれすぐに特典航空券と交換できるくらいのマイルは貯まっていますし、どんどん旅行に出かけないと貯まる一方で使い切れませんw
2009年は毎月海外旅行に出かけており、各月の最終目的地は1月から順にアモイ、ソウル、ブルネイ、上海、高雄、ソウル、アテネ、香港、バンコク、ウルムチ、昆明、台北です。そのうちアモイ、上海、アテネ、香港、バンコク以外の7回はマイルをためて引き換えた特典航空券でした。2月のソウルの往路はビジネスクラス、3月のブルネイ旅行はシンガポールまでがファーストクラスでした。来年は瀋陽、オークランド、シドニーとウランバートル行きのチケットを、マイルを使って申し込み済みです。
そんなマイルまみれの毎留がその奥義をいくつかご紹介します。
まずは各社のホームページを熟読してください。マイルの有効期限や必要マイル数については省略します。アライアンス(航空会社の連合チーム)は現在ワンワールド、スターアライアンス、スカイチームの3つがあります。どの航空会社がどのアライアンスに加わっているのかは最低限把握しておいてください。
私のように複数の航空会社でマイルを貯めてどんどん旅行に出かけるなら、その時々でもっとも効率の良いところのマイルを貯めて行けばよいのですが、最初は一つの航空会社に絞って貯めた方が貯めやすいでしょう。
そこで各社のマイレージ制度の特徴を述べます。

@@@  日系航空会社  @@@
 JLはワンワールド、NHはスターアライアンスです。両者の就航地を調べ、最初は魅力的な就航地のある方から貯め始めても良いと思います。JLの必要マイレージは地域ごとですが、NHは距離制です。北海道や沖縄在住で長い国内線を乗り継いで成田に出る必要がある場合は、JLの方がおトクでしょう。
両社ともオフシーズンは少なめのマイルで航空券に引替えられますので、その時期の航空券をねらうのであれば1マイルあたりの価値は最も高いと思います。その代わり安いチケットでは搭乗距離の50%しかマイルが貯まらなかったりします。
JALカードやANAカードで買い物をすると100円で1マイル貯まります。電気、ガス、固定電話、携帯などのインフラ料金はぜひともこれらのカードで自動引き落としにしておきましょう。JALカードには家族みんなのマイルを合算したり、格安航空券でも搭乗距離の100%のマイルが貯まるオプションがあります。
両者ともに提携パートナーの会社が多数あります。これは航空会社のみならず、通販のブックストアや健康食品、自動車保険、引越し、楽天やアマゾンなど多岐に渡ります。、ショッピングやホテル予約をする際はJLやNH(その他DL、UA、CXなど)のホームページで「マイルを貯める」というところをきちんとチェックし、提携パートナーになっていれば漏らさずマイルを拾うようにしましょう。楽天トラベルのように複数の航空会社と提携している会社もあります。その場合はどの航空会社のサイトから飛ぶのがトクなのか、知っておく必要があります。(楽天トラベルの場合、安いホテルはJLから予約して高いホテルはNHから予約するのが正解です。JLの場合は1宿泊予約あたり50マイルですので、2泊同じホテルに泊まる場合、1泊ずつ2つの予約に分けると合計100マイルもらえることもありますし、勝手に1予約にまとめられて50マイルのこともあります)
なおJL、NH両社とも燃油サーチャージは特典航空券であっても請求されます。

@@@  米系航空会社  @@@
米系航空会社の特徴は、少しでもマイルの増減があればそこから18ヶ月間マイルの有効期限が伸びることです。ホームページに載っている提携パートナーで18ヶ月に一度ショッピングをすれば、事実上マイルの有効期限はなくなります。また特典航空券引き替え時に燃油サーチャージを請求されません。ビジネスクラスやファーストクラス特典航空券の必要マイレージが低めに設定されているのも魅力です。
一度ビジネスクラスに乗ってみたいという初心者であれば、マイレージプラスセゾンゴールドカードをお勧めします。カード利用1000円ごとに15マイル貯まりますので、計算上は200万円の買い物をすれば3万マイル貯まることになります。最後にマイルの増減があってから18ヶ月有効なので、このカードで毎月買い物をする限りマイルの有効期限はありません。じっくりと時間をかけて200万円買い物すれば、3万マイル貯まります。ただし1000円ごとに15マイルと言うことは、980円の買い物を100回しても1マイルも貯まらない可能性があります(未確認)。
そして3万マイルあれば、成田からユナイテッド航空が就航しているアジア都市(ソウル、バンコク、シンガポールなど)行きのビジネスクラスチケットに引き換えることができます。ただしユナイテッドのビジネスクラス特典航空券は、おトクであるが故に非常に人気の高いチケットです。搭乗の約1年前に申しこみが始まり、数日で満席になることも多いので、気をつけてください。
また全日空のマイルを使って、羽田から那覇を経由して石垣に行くチケットを取ると4フライト(2往復)分のマイルが必要になりますが、ユナイテッドのマイルを使って全日空の航空券に引き換える場合は1往復分のマイルで良かったはずです(要確認)。また中国国際空港でウルムチ、昆明、成都のような中国の奥地に行きたい場合、25000マイルが必要になりますがそれでもオトク感があります。
ノースウエスト航空は、以前は人気のマイレージプログラムでした。デルタ航空と合併した今も日本500マイルと言うキャンペーンをやっています。詳細はデルタ航空のホームページで確認していただきたいと思いますが、日本の国内線ならどんな航空会社のどんなチケットであれ、その搭乗券のコピーをFAXするだけで500マイルもらえると言うものです。しかしデルタと合併した今、これまで2万マイルで行けた場所への必要マイルが2~6万マイルに変更され、かなり1マイルあたりの価値が下がったと言うのが実感です。そのあたりは論より証拠、実際にデルタ航空のホームページで特典航空券の空席状況と必要マイル数を調べてみて下さい。

@@@  その他  @@@
 私の知る限り、日系と米系以外にはあまり魅力的なマイレージプログラムはありませんが、唯一CXだけが例外です。日本から香港経由でヨーロッパに行けば、それだけで次回西日本から韓国旅行に必要なマイルが貯まりますし、提携パートナーでの獲得マイルも比較的多めです。ただし日系同様、燃油サーチャージはしっかりと請求されます。

最後にひとつだけ。私はおトクな海外旅行の行き方を研究するのが趣味なので度外視していますが、マイルを貯める際にもご自身の時給を忘れないで下さい。極端な話、毎日1時間かけて1年後にやっとソウル行きの特典航空券を手に入れたのでは割に合いませんから。
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海外旅行と航空券 [旅行総論]

@@@  海外旅行の種類  @@@
ここでは海外旅行を既成団体ツアー、既成個人ツアー、自作ツアーの3つに分けることにします。
既成団体ツアーとは旅行会社が主催して一定人数以上で催行されるツアーであり、現地では専用バスに乗って団体行動で動き回るものです。初心者にはお勧めですし、行き先が上海、北京であればこのタイプの旅行がもっともお値打ちです。クラブツーリズムや阪急交通社、エイビーロードネットなどのホームページでツアーを検索できます。またトルコ、エジプト、チュニジア、モロッコの周遊であれば、現地での交通手配の難しさから上級者にもこのタイプの旅行を勧めます。(イスラム圏での値段交渉は日本人にとっては億劫で悔しい思いをすることが多々あります)
よく安い既成団体ツアーで「お土産屋に行きたくない」と言う人を見かけますが、自らの見識の乏しさを周りに露呈するだけの恥ずかしい行為なのでやめましょう。格安の既成団体ツアーは提携したお土産屋に客を連れて行くことでキックバックを受け、それを旅費に充当することであの料金を実現しているのです。その証拠に、ツアーの中には現地での市内観光(昼食つき、おみやげ屋に立ち寄り)を辞退すると追加料金を取られるものもあります。
既成団体ツアーで連れて行かれるお土産屋は、ショッピングを楽しむために連れて行ってもらうところではありません。旅費を少しでも安くするために行かなければならない労働の場なのです。お土産屋に連れて行かれて20分フリータイムと言われたら、今から20分間の労働が始まるのだと思ってください。それほど悪い時給ではないはずですから、笑顔で近づいてくる店員に ”No, thank you” と笑顔で答え、決して何も買わずに出てきてください。そのお店の値段には、お店がツアー客に支払うキックバック分が含まれています。それはつまり、そのお店で買い物をする人が買わない人の旅費まで負担するということです。実際、ツアーで連れて行かれるお土産物屋はフリータイムに街中で見かける同様の商品より2~3倍高い印象があります。
既成個人ツアーも旅行会社が主催しますが、2名で催行が確約され、往復の飛行機とホテル、現地でのホテルへの送迎だけがついて現地ではフリーと言うパターンが多く見られます。この場合もお土産屋に連れて行かれたら、快くそこで労働しましょうw
自作ツアーは、自分で航空券を手配してすべて自作プランで出かける旅行です。どの航空会社を使うか、航空券は新しく購入するのとマイルを使って引き換えるのとどちらが得か、どのホテルに泊まるか、どうやって観光地に行くか、すべて個人の裁量が問われ、慣れてくると一番クセになります。
ここでは自作ツアーを中心に説明をしていましょう。


@@@  航空券の入手  @@@
旅費の中で最も大きなウェイトを占め、また最も旅費を左右するのがこの航空券です。
もしあなたが旅行の幅を広げたければ、まずは最寄の国際空港のホームページに行き、そこに就航している航空会社を調べましょう。次にそれぞれの航空会社がどこに就航しているか調べ、最寄空港から単一の航空会社で世界のどの都市に行けるのかを把握しましょう。HISなどの旅行代理店や空港に行けば、各航空会社のフライトスケジュール表をもらうことができます。次にその都市にある有名な観光地を調べ、その中であなたが行ってみたい場所をいくつかピックアップしましょう。ここから航空券選びが始まります。
海外旅行を安くする秘訣は、その時一番おトクに行くことができる行き先を選ぶことです。つまり目的地を決めてから航空券を選ぶのではなく、おトクな航空券にあわせて目的地を選ぶのです。海外旅行で訪れたい場所が1つしかないという人は少ないでしょう。自分が行きたい数多くの行き先の中で、その時もっともおトクな行き先を探してくることが大事です。

それではここで、航空券の値段の基本ルールをいくつかご紹介します。
・お盆、正月、ゴールデンウィークはべらぼうに高い(日本発着の場合)
・欧州、北米行きチケットは7~9月に値段が跳ね上がる一方、冬のオフシーズンは安い。
・3連休や3月の卒業旅行シーズンもそれなりに値上がりする。
・韓国、台湾など近隣の国は週末料金が少し高くなる。
・東南アジア、南アジア、中東系の航空会社は安めである
・直行便より経由便のほうが安い(日系や現地航空会社で目的都市に直行すると割高)
・経由便を使うと経由地と目的地2箇所の旅行を楽しむことが出来るし、遠回りする分だけマイルも多く貯まる
・バンコクやロンドン、ニューヨークのようなメジャーな都市に行く航空券は価格競争の影響で安い。逆にマイナー都市に行く航空券は割高である。
・遠方の目的地でも、近場と比べてそれほど値段はアップしない

次にマイレージを使った航空券の基本ルールを紹介します。
・日系は出発が4~5月、12~2月であれば通常より少ないマイレージで航空券に引き換えられる(ことが多い)。通常より少ないマイルで航空券に引き換えられる期間限定のキャンペーンも秋から冬にかけてが多い。
・海外の航空会社ではこのような季節による必要マイレージの変動は基本的にない。しかし期間限定でかなりおトクな必要マイレージ減額キャンペーンをしているので、各社のマイレージサイトをたまにチェックする必要がある。
・目的地までの距離に応じて必要マイル数が大きく変わる。
・ビジネスクラスやファーストクラスの必要マイル数はエコノミーの1.5~3倍である。遠距離ではこの差が小さくなる傾向にある。
・このため近距離のエコノミークラスか遠距離のビジネスクラス航空券に引き換えるのが最もコストパフォーマンスが良い
・マイルを貯めて引き換えた航空券では搭乗マイルは貯まらない

これらを頭に入れた上で、自分のスケジュールに合わせて最もおトクな航空券を選ぶ必要があります。お金を払って購入するのと貯めたマイルを使うのとどちらがお得か、どの航空会社を使ってどこに立ち寄るか、あなたのプランにあった最適のチケットを選び出してください。
一般論としては下記のようになります。
・ハイシーズンを避けて格安の欧州や北米行きチケットを購入し、マイルを沢山稼ぐ
・その貯めたマイルで近距離旅行に行く
・沢山マイルが貯まってきたら遠距離のビジネスクラスチケットを狙っても良い
・4~5月、12~2月は日系航空会社のマイレージを使って通常より少ないマイルで旅行に行く
・それ以外のシーズンは外国の航空会社のマイレージを優先的に使う
・日本のハイシーズンに遠方に出かけたい場合は、ソウル行き航空券でソウルに行き、現地の旅行会社(世一旅行社など)であらかじめ手配しておいたソウル発のチケットで乗り継ぐ方がトータルで安いこともある

一番下は海外発券と言う上級技です。これらを理解し、おトクな時期や航空券の種類を吟味して旅行プランを立てられるようになれば、立派な旅の上級者です。
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旅行道とは? [旅行総論]

旅行道、それは人生を満喫し、旅を楽しもうとする者たちの道です。
日本には古来、多くの「道」があります。
茶道、華道、柔道、剣道、合気道、そして人の道。
ここは旅行を「道」として捉え、より安全で快適に、そしておトクに楽しむための方法を追求するためのブログです。
ある時は真摯に研究し、ストイックに、そしてある時はネタ全開で。
ナビゲーターは、これまで37カ国、80回の海外旅行に出かけた現役の神経内科医で、旅行医学認定医、総合旅行業務取扱管理者の私、毎留(まいる)が務めます。


@@@ 旅行に出かけるにはやっぱり旅費が必要。どうやって稼ごう? @@@
 お金を稼ぐ方法。これは大きく2つに分けられます。
 世の中で多いのは、自分の労働力を売ってお金を稼ぐいわゆる給与所得者タイプ。彼らがその収入を増やすために大事なことは何だと思いますか?
スバリ、一生懸命働かないことです。「朝から晩まで一生懸命働いても生活が楽にならない」という話を耳にしますが、これはそもそもその方法が間違っているのです。
さあ、いきなり突拍子もないことを言い出しましたが、その理由を説明します。
給与所得者の収入は原則として「時給×労働時間」という数式で求められます。あなたはこの収入を増やすためにどんな努力をしますか?
より長時間働くという答えは完全な誤りです。1日は24時間と決まっているのですから労働時間を増やすのには限度があります。朝から晩まで身を粉にして働けば心や体の病にもかかりやすくなりますし、そもそもそれでは旅行に行けませんw
ですから収入を増やす一番の近道は、労働時間を増やすことではなく時給を高めることです。と言ってもそれは容易ではありません。なぜなら現在の時給は、その人の過去20年間の努力によって決まってくるからです。逆に言えば、収入を増やすために今するべきことは20年後の時給を高めるための努力なのです。
昔、高校生が大学受験の勉強をするのは時給55000円だと言う試算を見ました。これは勉強1時間当たり生涯賃金を55000円押し上げる効果があると言うことですが、多くの人にとってはこんな高賃金の仕事など皆無でしょう。少なくとも今の私はこんなに稼げません。将来のために努力するのはこんなに効率の良いことなのですが、もし高校生が勉強そっちのけで朝から晩まで時給900円のコンビニのバイトに励んでいたら…。目先の労働時間を増やすよりも将来の時給を上げることが大事と言う意味が分かってもらえたでしょうか?
そして社会人が20年後の時給を上げるためにすること、その第一歩が現在の仕事を手抜きすることなのです。もちろん要所要所は押さえないといけませんが、質を落とさずに省略できる作業がきっとあるはずです。そこを省略して余った時間で20年後の時給を上げるための努力をするのが収入を上げる最短の道ですし、何より手抜きできるポイント、時間を節約できるポイントを見極める能力を磨くことは効率的な仕事をするうえで必須です。そうした思慮なしに一生懸命朝から晩まで働いてしまっては20年後の時給を高めようがありません。
ですが20年後の時給を高めるための努力と言ってもそれは簡単なことではありません。20年後の世界を予測し、そこでの需要を読む必要があります。ここで旅行に出かけ各地で肌で感じたインスピレーションが生きてくるのです。これからの人生を有意義なものにするために世界を観察する作業、それが旅行なのです。
 以上、自分の時間を切り売りする労働者の場合について話をしました。残るもう一つのお金を稼ぐ方法とは、一度に大勢からお金を稼ぐことです。
 皆さんは「日本人全員から1円ずつ集めたら1億円以上になる」と考えたことはありませんか?そう、正にそれがこの方法なのです。世界一の金持ち、ビル・ゲイツは「世界中のパソコンユーザーほぼ全員から1万円ずつ集める」ことによってその財を築きました。労働者として「時給×労働時間」の式に乗っ取って働くとどうしてもその収入には上限があります。しかし世界中で同時多発的に「すばらしい歌声」「華麗なサッカープレイ」「著作権」「特許料」など複製のきく商品を売ることが出来れば、その収入の壁を越えることが出来ます。所有する複数のマンションを貸し出す行為や、価値のある企業を創造して株を公開する行為もこの範疇に加えても良いでしょう。私のような医師で例えるなら、いくら自分の腕を磨いても同時に複数の患者から診療報酬を得ることは出来ません(まして今の日本ではいくら自分の腕を磨いても再診料は一律で吉野家の牛丼2杯未満ですし)。しかし病院のオーナーになって大勢の医師を雇えば、同時に複数の患者から診療報酬が入ってくることになります。
まあ、分かっていても私にはそこまでの才覚はありませんから、このまま毎月の旅行に行ければ良しとします。散々偉そうなことを言ってしまい、すみませんでした。


@@@ 時間だって捻出しなきゃ @@@
これも社会人になる前であれば自由な時間を作りやすい仕事に就くこと、そして社会人になった後なら質を落とさずに省略できる作業をはぶくことが基本でしょう。でも一番大事なのは、自分の労働力の希少性を高めることだと思っています。他の人ですぐ代用の利く仕事であれば、どうしても弱い立場になってしまいがち。かといって最終責任を背負い込むほど出世すればそれはそれで大変です。代用の利かない貴重な組織の歯車。この微妙な立ち位置が、旅行に出かけるためのベストポジションだと思っています。20年後、この微妙な立ち位置につくために自分は何をするべきか、仕事を要領よく済ませ、空いた時間で考えてみてください。何事もナンバー1を目指すのは大変ですが、あまり日の光の当たらない微妙な立ち居地を目指すのであればそれほど難しいことではありません。この立ち居地を確保さえ出来れば、周りに旅行好きをどんどんアピールしましょう。私は職場で「日本に3ヶ月間ずっといるとカラータイマーが赤くなって怪獣と戦えなくなる」と言って、海外旅行に出かけています。
もっとも、一番理想なのは、著作権やアパート収入や株の配当などで呼吸をしているだけでお金が入ってくるようになることなのですが…


@@@ 9割の人に好かれる(嫌われない)努力 @@@
旅行に出かけるのであれば、その間の留守番を周りの人たちにお願いする必要があります。でも周りの人たちに嫌われていてはお願いできないですよね?
嫌われないための一番簡単な方法は、謙虚になり相手のプライドを傷つけないことです。以前私が資源ゴミを捨てに行ったとき、そこでホームレスのおじさんが空き缶を集めていました。皆さんはそんな時どうしますか? 無視する人も多いかもしれませんが、私はその時「この空き缶も分別してもらっていいですか?」と声をかけました。これなら相手のプライドを傷つけません。これはほんの一例ですが、普段からこうした配慮をするだけで相手は気持ち良くこちらの頼みごとを聞いてくれるようになります。後は自分自身をネタにして笑いを取れば、まあ嫌われることは少ないでしょう。でも生身の人間対人間。誰からも嫌われずに済ませることは難しいですし、そんなパーフェクトを求めるとストレスが貯まります。9割の人に好かれる(嫌われない)ためのちょっとした努力で満足しておきましょう。
とある人気ラーメン店の店主が「店をはやらせるコツは9割の客に気に入ってもらうこと」と言っていました。人気のお店と同じスコアを出せたら十分じゃないですか。
なお、色々と書いてきましたが、私が毎月のように旅行に出かける上で一番迷惑をかけているのは妻だと思っています。妻も20カ国以上は旅行に連れて行きましたが、最近は旅行キチガイの私を半ばあきらめの感情で送り出してくれるようになりました。妻には毎回旅費相当の小遣いを渡していますし、「愛しているよ」と言って煙たがられています。
熟年離婚の多くは夫が妻に見放されてと言うパターンですよね。その事態を避けるためには、夫は妻に片思いである位がちょうど良いと思っています。


@@@ 情報は金なり @@@
「時は金なり」という諺がありますが、これは旅行においても真実です。同じ目的地に行くにしても、新幹線より鈍行電車のほうが安く済みます。長期休暇を取れる方、自由な日程で休みを取れる方ならばその分旅費を浮かせることが出来ますし、逆に旅行日程を短くしてその分仕事をした方が収入は増えるかもしれません。限られた時間を有効に使いましょうと言うごく当たり前の話です。
ですが私が言いたいのは「情報は金なり」ということ。
21世紀の現在、もっとも金銭的価値の高い商品とは何だと思いますか? 私は情報だと思っています。世界中を物と人が移動する現在、物を作って売る商売ではより労働力の安い途上国が商売敵になってしまいます。ですが相手との間に情報格差があれば、お金は情報の少ないところから多いところへと流れ込みます。しかも物と違って複製は容易ですし、いくら使っても減ることはありません。
ではこの情報はどこにあるのでしょう? 人類が持つ情報の8割は各個人の頭脳の中にあると思っています。文字になった情報は残りの2割程度でしょう。ではそれらの文字情報の8割はどこにあるかと言うと、パソコンのHDDに入っているのです。そしてそれらの多くを繋いだのがインターネットです。インターネットは人類の知の財産、文字情報の多くにアクセスできる手段であり、世界最大の図書館なのです。あなたが今読んでいるこのサイトも、その巨大な図書館の蔵書の一つです。ですが惜しむらくはインターネット上の文字情報の多くは英語で書かれています。
情報は金なり。そしてそれはインターネット上に英語で落ちている。これが私の考えです。効率の良い旅行を楽しむためにも、英語でインターネットにアクセスして検索する能力は最低限必要だと考えております。


ここまで書いてきたように、旅行を楽しむためには、お金を稼いで、自由な時間を作り、周りの人に好かれる(嫌われない)努力をして、情報へのアンテナ感度を高めておくことが必要です。
これが私の唱える旅行道です。人が一生をかけて追求するべき立派な道だと思っていますが、皆さんはどう思いましたか? もちろん旅行は楽しむためのものですから、そこまで力みたくないと思った方も多いでしょう。
その場合は、世の中にはこんな変わり者の求道者もいるんだと思って読み流してください。
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