チェコ・ポーランド旅行記(18年7月):The 旅行道:So-netブログ
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チェコ・ポーランド旅行記(18年7月) [海外旅行記]

チェコのプラハとチェスキー・クロムロフ、ポーランドのクラクフとワルシャワを周遊してきました。
今年1月、燃油サーチャージが上がる前にエミレーツ航空(EK)のホームページで下記航空券を購入しました。
DAY1 EK7031 NGY 1500 KIX 1830
DAY1 EK317 KIX 2345 DXB 0450+1
DAY2 EK139 DXB 0905 PRG 1330
DAY8 EK180 WAW1500 DXB 2245
DAY9 EK316 DXB 0340 KIX 1750
DAY9 EK7032 KIX 1920 NGY 2250
NGY、KIX、DXB、PRG、WAWはそれぞれ名古屋駅前、関空、ドバイ、プラハ、ワルシャワで、名古屋駅前と関空の往復はエミレーツ航空の専用バスです。航空券代86500円に空港税、サーチャージなどが上乗せさせて総額103370円でした。
ホテルは Expedia でカーリン・プラハ(朝食付き3泊で14870円)とブラマホステル(朝食付き1泊で4542円)を、Booking.com で Amicus Zoliborz(朝食付き2泊で9223円)を予約しました。
現地での陸路移動は、REGIOJET のホームページで下記バスチケットを予約(片道 7.5ユーロ(以下E)×2=15E=1962円)
https://www.regiojet.com/
DAY3 Praha Na Knížecí 0900 Český Krumlov - AN 1150
DAY3 Český Krumlov - AN 1800 Praha Na Knížecí 2055
LEO EXPRESS のホームページで下記の鉄道とバスのチケットを予約(1等車で34.5E=4567円)
https://www.leoexpress.com/en
DAY5 鉄道 Praha 0810 Bohumin 1142
DAY5 バス Bohumin 1155 Kraków 1425
ポーランド国鉄のホームページで国内最速鉄道のEIPを予約(1等車で119ズウォティ(以下Z)=3861円)
http://rozklad-pkp.pl/en
DAY6 EIP3100 KRAKÓW GŁÓWNY 1846 WARSZAWA CENTRALNA 2108
また5日目はアウシュビッツに行く予定ですが、1か月前に予約が始まった都市間の陸路移動の手配を済ませてから、博物館の公式ホームページを見ると、すでに当日午前中の英語ガイドツアーは満席になっていました。チェコ語やポーランド語、ドイツ語のツアーには空席がありましたが、私はそれだと1%も理解できません。やむをえず、ベルトラでクラクフから日帰りの現地発着英語ツアー(40E=5355円)を申し込みました。
https://www.veltra.com/jp/europe/poland/krakow/a/134332
もし個人手配で行く場合は、https://moj-bus.pl/?lang=en で Kraków から Oświęcim へのバス(片道13Z)を申し込み、博物館の公式ホームページ(http://auschwitz.org/en/)でガイドツアー(英語ガイドは50Z)を申し込めば、合計76Z(2466円)で済むと思います。とは言え、親日国で、Wカップの終盤戦も0-1での終局に協力してくれたポーランドで多少余分な出費をするのは、やぶさかではありません。

以上、今回のプランを旅行会社風に書き出してみます。
1日目 午後、名古屋から関空まで専用バスで移動。深夜関空発。(機内泊)
2日目 ドバイで乗り継ぎ。午後、プラハ着。市内観光をしてからホテルへ。(プラハ泊)
3日目 世界遺産チェスキー・クロムロフに日帰り観光。(プラハ泊)
4日目 プラハ市内観光。(プラハ泊)
5日目 プラハから鉄道とバスを乗り継いでクラクフへ。午後、クラクフ市内観光(クラクフ泊)
6日目 クラクフからアウシュビッツ強制収容所へ日帰りツアー参加。その後、高速鉄道でワルシャワへ。(ワルシャワ泊)
7日目 ワルシャワ市内観光。(ワルシャワ泊)
8日目 午前中、ワルシャワ市内観光。その後、空路ドバイへ。(ドバイ空港と機内泊)
9日目 空路、関空へ。その後、専用バスで名古屋へ。お疲れ様でした。

なお事前手配した航空券、都市間の陸路移動、ホテル代、現地発着ツアーの合計は147750円で、他には現地での飲食費、入場料、市内のバスと地下鉄代、土産物代が必要になります。


旅行初日、午前中の仕事を終え、1500過ぎに名古屋駅太閤通口の噴水前に行きました。ここにエミレーツと書かれたジャンパーを着た女性がいて、バスの予約を確認できれば、近くのバスに案内してくれます。1530に名古屋駅を出発し、東名阪道を通って1830に関空着。ターミナル内のすき屋で牛丼を食べてから、カードラウンジに行きました。ここは、当日の搭乗を証明する航空券を持っていれば、チェックイン前でも入ることができます(WEBチェックインをしてこなかったのが悔やまれます)。
2100過ぎにラウンジを出てチェックインカウンターに向かうと、すでに長蛇の列です。結局、50分くらい並びました。この時間、出国審査を済ませた先のカードラウンジはすでに営業を終えており、日本で現地通貨への両替をしてから搭乗しました。
ドバイには0400過ぎに着きましたが、その時点での気温(つまりその日の最低気温)は35度。かつてドバイで海水浴をしたら良い湯加減だったのを思い出しました。プライオリティパスで最寄りのマルハバラウンジに入ると、デーツ(甘い干しナツメヤシ)やアラビアンコーヒー(薬草茶のような感じ)など、こちらの定番メニューもありました。
プラハにはほぼ定刻通り到着。両替レートは関空で5.69円→1クローナ(以下Kc)に対し、プラハ空港で5.95円→1Kc、プラハ駅で5.40円→1Kc、今回見つけた最もレートの良い両替所(国立マリオネット劇場最寄り駅の出口そば)で5.19円→1Kcでした。東ヨーロッパでは日本円のレートがあまり良くないイメージがあったので、日本である程度両替したのですが、微妙でした。
入国審査を済ませてから、エアポートエクスプレスバス(60Kc)でプラハ駅へ。駅の地下にあるLEO EXPRESSの営業所で5日目に乗る鉄道のホームが1Bであることを教えてもらい、キオスクで1.5Lのペットボトル(24Kc)を買い、地下鉄の切符売り場で24時間券(110Kc)2枚と30分有効の1回券(24Kc)1枚を買い、これで仕込みは完了です。1枚目の24時間券に刻印をしてから、地下鉄でKrizikova駅に向かいました。ホテルはそこから徒歩数分です。
荷物を置いて少し休憩してから、この日の観光に出発。ホテルからFlorenc駅まで歩き、駅近くに2300まで営業しているスーパーを見つけました。一番安いミネラルウォーターは2Lで4.9Kc、ビールは500ccで16.9Kcです。近くの店では割と大きなピザが一切れ35Kcで売られており、これで地元民の物価感覚が分かりました。ここから地下鉄に乗り、Andel駅へ。翌日乗る予定のチェスキー・クロムロフ行きのバスは、この駅から地上に出たところにあるNa Knížecí バスターミナルから出発しています。バスターミナルといっても小さく、たまたまチェスキー・クロムロフ行きのバスが止まっていたので、乗り場はすぐに分かりました。
時刻は1700過ぎです。空腹だったこともあり、バス乗り場から100メートル程のところにあるポトレフェナー・フサという店に入りました。ここは地球の歩き方2018にも載っていますが、プラハの地ビール会社の直営ビアレストランだそうです。私は厚切りポテトの上に肉団子をのせて3種類のソースと野菜を美しく盛りつけた大皿料理(149Kc)と地ビール500cc(39Kc)を頼みました。チップが必要かどうか分からなかったのですが、注文を取って料理を持ってきてくれたウェイターと会計のウェイターが別人だったので、不要だと判断しました。ちょうどいい感じで酔いが回り、腹も膨れています。
地下鉄で Namesti Republiky 駅に行き、そこから徒歩で旧市街広場を抜けてカレル橋まで歩きました。これはヴルタヴァ川にかかるプラハ最古の石橋ですが、両脇の観覧に聖人像が安置されており、プラハの定番観光地です。川向こうの丘の上にそびえるプラハ城や、周りの建物の雰囲気が、ブダペストの街並みに似ていると感じました。どこかヨーロッパになりきれていないエキゾチックな風景です。しかし夕方だとプラハ城は逆光になるので、写真を撮るなら朝のほうが良さそうです。
そこから徒歩と地下鉄でホテルに帰ってきました。

3日目、0700からホテルで朝食をとり、0800過ぎに出発。地下鉄でAndel駅に向かいました。前日使い始めた24時間券はこれでお役御免です。Andel駅地下のパン屋でパン(総菜パン1個と菓子パン2個で62Kc)を買い、0900発のバスに乗りました。3時間弱の間、車内にトイレもなければ、トイレ休憩もありません。車内で総菜パンを食べ、水は飲まないようにして過ごしました。途中、何度か乗客の入れ替えがありますが、終点まで乗っていれば地球の歩き方2018の地図にあるバスターミナルに着きます。とはいえ、バスが停まるスペースがあるだけで建物は一切ありません。ここから地域博物館を超えて市庁舎前広場に向かう途中、右手にトイレ(10Kc)を見つけました。やはり現地通貨、水、ホテル、確実な移動手段と並んで、トイレは必須のライフラインです。
チェスキー・クロムロフ城はプラハに次いでチェコ国内で2番目に大きな城であり、ここの城主になれば国内で最大面積の支配者になれるというジンクスがあったそうです。16世紀には最盛期を迎えますが、その後徐々に廃れていき、結果的に当時の面影をそのまま残す白っぽい壁とレンガ色の三角屋根の街並みが残ったため、世界遺産にもなっています。城と街並みのあいだには曲がりくねったウルタヴァ川が流れ、ボートなどで渓流下りを楽しむ人たちの姿もありました。
この日はあいにく月曜日なので、城内の英語ガイドツアー(所要1時間で320Kc)は休みでしたが、城の博物館と塔(共通券180Kc)に入場しました。博物館では城主たちの暮らしぶりが分かりますし、塔の上から望む世界遺産の街並みとその彼方に見える豊かな自然は一見の価値ありです。
買っておいた菓子パンを食べてから、城の売店でエッケンベルグ(チェスキー・クロムロフの地ビール、500ccで35Kc)を注文しました。ブドウの木が生い茂って作り出した木陰に座り、眼下の街並みを睥睨しながら、よく冷えた地ビールを喉に流し込むと、かなり幸せな気分になれます。
その後、遠大な城の庭園(入場無料)を見て回り、寄り道しながら市庁舎前広場へと戻ってきました。時刻は1600です。地球の歩き方2018に乗っていたホスポダ・ナ・ロウジというレストランに入り、ローストポーク(200g、サラダとパンがついて139Kc)とエッケンベルグ(300ccで23Kc)頼みました。これがちょっと早めの夕食です。その後、街中を散策しながら時間をつぶし、1740にトイレに寄ってから、1800のバスに乗りました。夕食からトイレまで1時間以上あけておけば、ビールによる利尿作用もなくなり、その後3時間のトイレなしタイムに安心して突入できます。それを見越した上で夕食を早めにしました。
2100前にNa Knížecí バスターミナルに着き、2枚目の地下鉄24時間券を刻印して(使用開始して)ホテルに帰ってきました。

4日目、0700からホテルで朝食をとり、0800前に出発。地下鉄で Namesti Republiky 駅に行き、そこから市民会館、火薬塔、旧市場広場、カレル橋を散策しながらマラー・ストラナ広場にある聖ミクラーシュ教会(70Kc)へ。0900オープンで、0905に着きました。内部は「普通の教会」という印象しか残っていません。
そこから階段を上ってプラハ城へ。私はAコースのチケット(350Kc)を買いました。尖塔とステンドグラスが美しい聖ヴィート大聖堂、巨大なホールを持つ旧王宮、プラハ城博物館とも言うべきプラハ城についての展示、10世紀に建てられた聖イジー教会、中世の武具や錬金術師たちの暮らしぶりを展示した黄金小路、ルネッサンス様式のロジュンベルグ宮殿の順に見て回ると、時刻は正午になりました。
地下鉄で一駅だけ移動し、ユダヤ人地区へ。地球の歩き方には、この近くにあるバッテルカというレストランで平日のお得なランチがあると書かれていましたが、「ランチメニュー」と言っても普通のメニューしか出てきません。仕方なくパスタ(140Kc)とビール500cc(49Kc)を頼みました。
私はこれまで寺院、モスク、教会へは数多く訪れていますが、ユダヤ教教会のシナゴークは初めてです。少し高かったのですが、530Kcのセット券を買い、すべて見て回ることにしました。シナゴークごとに趣がまったく違いますが、ダビデの星が描かれていたり、ユダヤの言葉で書かれた書物や銀細工の展示があったり、男性が肖像画でユダヤ教の帽子をかぶっていたり、ナチスに殺害された人たちの名前が壁にびっしりと書かれていたりと、いずれもユダヤ教であることは何となく伝わる仕様です。ピンカス・シナゴークでは、ナチスの収容所に入れられた子供たちの描いた絵が展示されていましたが、ベッドの上で人が人を襲う構図や、ナイフを持って切りかかるところを多くの人が並んで見ている構図の絵があり、全体的に色彩は暗く、これを描いた子供たちの境遇がどのようなものだったか想像できてしまいます。
また旧新シナゴーグには半地下の礼拝堂があり、ここの屋根裏にはゴーレムが安置されているという言い伝えがあります。16世紀に高徳のラビ(司祭)が土塊から人造人間を作り出し、護符を入れると動き始めましたが、そのうち制御できなくなり、護符を外して眠りにつかせたとのこと。でも個人的には、ゴーレムは妖精の笛で眠りにつき、ザメハで目覚めるというイメージです。
ここまででシナゴークはお腹いっぱいになり、旧市街広場に面した聖ミクラーシュ教会とティーン教会をハシゴしました。どちらも「教会や、ああ教会や、教会や」と言わんばかりの見事な教会っぷりですが、見慣れたはずのそれがなぜか新鮮に見えました。
ここから再び地下鉄で移動し、国立博物館本館へ。しかし周辺が工事されており、入り口スタッフから ”close” と言われてしまいました。何だか気が抜けて、これ以上観光する元気はなくなりました。Muzeum 駅地下のピザ屋で35Kcのピザを3枚食べ、途中、プラハ駅のスーパーで総菜パン、ペットボトルの水を買いこんでから、ホテルに帰ってきました。

5日目、ホテルで0700から朝食をとり、0720にチェックアウト。プラハ到着初日に買ってあった1回券で地下鉄に乗り、たまたま出くわした切符チェックを難なくやり過ごし、0740にプラハ本駅に着きました。しかし0810発の列車は20分遅れと表示されており、それが40分遅れに変わり、結局55分遅れで出発しました。東欧なので1時間以内の遅れは想定の範囲内です。切符購入の際に電話番号を登録してあったので、逐一メールが届いたのですが、乗り継ぎのバスは電車を待ってくれているようでした。Bohumin駅で電車を降り、駅を出てすぐ右手にLEO EXPRESS のバスが停まっていました。ポーランドの街並みを見ていると、チェコ以上にひなびた印象です。なお今回はビジネスクラスに乗車したので、電車とバスでそれぞれ軽食とドリンク2杯が無料でした。
結局50分遅れでクラクフのバスターミナルに着き、そこから徒歩でホテルに移動しました。私はいつも立地重視でホテルを選ぶので、今回も旧市街のフロリアンスカ門から南に10メートルという超一等地です。ホテルに荷物を置き、すぐに観光に出かけました。
中央広場を超えて南下していくと、徒歩20分ほどでヴァヴェル城に着きます。クラクフは11世紀から15世紀までポーランドの首都として栄えたので、ヴァヴェル城は言ってみれば京都御所のような場所です。途中で見かけた街中の両替商は30.77円→1Zでした。関空のレートは34.75円→1Zなので、結果的にはここで両替すればよかったのですが、それでは京都に初めて来た外国人が京都駅前で日本円の所持金ゼロの状態から観光をスタートするようなものです。それもなかなかハードルが高いので、やむをえません。ちなみにワルシャワのショパン国際空港では、36.36円→1Zでした。
なお到着時に1600を回っていたので、ヴァヴェル城の最終入場には間に合わなかったのですが、ヴァヴェル大聖堂(12Z)には入ることができました。ここは歴代ポーランド王が戴冠し、そして埋葬された場所です。美しく装飾された聖堂内部を見た後、その地下にある歴代王の棺を見て回りました。
その後、聖ペテロ聖パウロ教会(入場無料)、聖マリア教会(礼拝の最中で入り口周辺しか入れませんでしたが無料)を見て回り、ホテル近くの24時間営業の店(カルフール系のEXPRESS)でフランスパンのサンドウィッチ2個(5.99Zと6.35Z)、1.5Lのミネラルウォーター(2.15Z)、500ccの缶ビール(2.89Z)を購入してから、いったんホテルに戻りました。それらで簡単に夕食を済ませ、再び観光に出発。
中央広場には織物会館と呼ばれる中東テイストの建物が建っており、そこの1階はアラビアンな雰囲気の商店街になっています。そこを見て回った後、営業時間は2000までで最終入場が75分前という地下博物館に1830過ぎに行ったところ、”close”と言われてしまいました。
仕方がないので、翌日のアウシュビッツツアーの集合場所であるホテルの場所、その夜に乗る高速鉄道のプラットフォーム、中央広場や駅周辺のトイレの場所を確認し、必要なライフラインだけ確保した上でホテルに戻ってきました。

6日目、ホテルの朝食は0730からで、ツアーの集合は最寄りホテルに0720なので、ホテルでの朝食は諦めるしかありません。前日にも立ち寄ったホテル近くの24時間営業の店まで出向いてフランスパンのサンドウィッチ(3個で21.97Z)を買い、朝食と昼食にすることにしました。
0700にチェックアウトし、大きな荷物を預かってもらってから、集合場所のAndelホテルへ。ほぼ定刻にピックアップしてもらい、他のツアー客もピックアップして回ってから0800に出発しました。バスの車内でいきなりアウシュビッツに触れたドキュメンタリー番組が流れ、まわりの乗客の顔が険しくなります。
0930過ぎにアウシュビッツ博物館に到着し、「働けば自由になる」という(ユダヤ人たちをだます)スローガンの書かれた看板をくぐると、赤レンガの建物が並んでいました。風は心地よく、周りの木々は美しく、元々は穏やかな自然に囲まれた場所だったのでしょうが、今となっては重々しいオーラを放つ負の世界遺産です。
囚人たちの生活の場の他に、処刑された囚人たちの顔写真、その際に用いられた劇薬の空き缶、囚人たちの髪の毛、装具や松葉づえ、かばん、靴――それらが別々に集められ、まさに山積みといった状態で展示されていました。銃殺用の「死の壁」には献花がされており、説明を聞かなくてもここがどのような場所だったのか想像できます。絞首台、焼却炉、ガス室も見学しました。次にバスで少し移動し、ビルケナウへ。ここはアウシュビッツよりさらに巨大な収容所でしたが、今では「死の門」から鉄道の引き込み線が伸び、一部建物だけが端のほうに残っています。唐沢寿明版の「白い巨塔」で何度か出てきたアウシュビッツの光景です。
それらを見終え、バスでクラクフに帰ってくると時刻は1430でした。私は前日に不完全燃焼で終わったヴァヴェル城のそばで降ろしてもらい、ロストヴァヴェル(10Z)とステートルームズ(20Z)を見て回りました。前者は城の足元にある遺構とそこで発掘された品々が展示された場所です。後者は王の居住空間で、巨大なタペストリーが数多く展示されていました。また王族の肖像画に交じってアラビアンな装いの人物もいて、やはりこの地方がイスラムの影響を受けていたことが分かります。そこまで見終えたところでかなり脱水状態になっていたので、旧市街に戻る途中でビールとミネラルウォーターを買いました。
前日も訪れたアラビアンな装いの織物会館の地下には地下博物館(21Z)があります。織物会館の地下で発掘された遺構を利用し、昔のポーランド人たちの暮らしぶりを再現したビデオなど、ユニークな展示がありました。
そこを見終えると時刻は1730です。ホテルで荷物を引き払い、道中の店でプランスパンのサンドウィッチ(5.10Z)を買って、公園のベンチで食べてから、ワルシャワ行きの高速鉄道EIPに乗るため、クラクフ駅に向かいました。電車は定刻通り出発しましたが、加速の際にはアクセルを踏み込んでからギアを切り替えるような加減速の波があり、揺れもそれなりに大きいので、やはり新幹線の乗り心地には及びません。
今回は少し奮発して一等車にしたので、車内でのミールサービスがありました。好みのドリンク2杯とオードブル(4種類の中から選択、私は鴨肉のローストにしました)をオーダーできます。でもそれだけで1食とするには物足りないので、前もってサンドウィッチを食べておいて正解でした。
ワルシャワ中央駅に到着後、地下鉄1回券(3.4Z)を買い、最寄り駅まで移動してからホテルにチェックインしました。なお地下鉄の車両は質素で、照明が暗く、広告もほとんどなくて、旧社会主義国の香りがプンプン漂っていました。

7日目、ホテルで0700から朝食をとり、0830に出発。地下鉄1回券(3.4Z)で Centrum駅に移動し、文化科学宮殿の北部分にある進化博物館(12Z)に入場しました。この日の観光地のうち、ここだけが0800オープンで、あとはすべて1000以降のオープンです。昔の動物、恐竜の化石や骨格標本、メスのアウストラロピテクス(ルーシー?)の復元模型などがあり、30分は楽しめました。
そこから徒歩で国立博物館(20Z)に向かうと、ちょうど開館したばかりの1000過ぎです。中世から現代にいたる絵画や像の展示がメインですが、クラクフでも同じような物をたくさん見てきたので、ポーランドの作風が何となく分かりました。作品数そのものは膨大で、少し駆け足で見て所要90分でした。
次は新世界通りを少し北上し、ショパン博物館(22Z)へ。平日の昼前だけあって、予約なしでもすぐに入れました。ショパンに関する楽譜や文書、肖像画、ポーランド語の説明は正直よく分からなかったのですが、小さなコンサートホールのような場所があり、コンクールのコンテスタント?たちがショパンの曲を奏でる場面を映画形式で流しており、自宅では体験できない臨場感を味わえました。
その後、すぐ近くにあるショパンの壁画(やや落書き風)を見てからさらに北上し、聖十字架教会(入場無料)へ。ここを入って左手前の柱にはショパンの心臓が安置されているそうです。
そこからすぐ近くにあるワルシャワ大学の構内を少し散策してから、今度は国立民族博物館(12Z)に向かい、世界各地の民族衣装、民具、アートなどを見て回りました。これまで世界の民族衣装の写真を撮りためていたので、そのコレクションを増やすことができました。
ここを見終えると時刻は1400です。最寄りの地下鉄駅に歩いていく途中、オープンテラスの店で16.99Zのランチセットを見つけ、食べることにしました。メニューはヌードルが入った大きなスープ、豚の串焼きのポテト添え、デザートのチュロスです。
食後、地下鉄とバスの24時間券(15Z)を買い、地下鉄に乗って旧市街に向かいました。旧王宮(20Z)は前日のヴァヴェル城と内装が似ており、近くにある洗礼者ヨハネ大聖堂(入場無料)は教会としてそれほど印象に残る場所ではありません。旧市街広場はヨーロッパの町で見慣れた光景ですが、中央に武装した人魚像が建っていました。そこに面したワルシャワ歴史博物館(20Z)は古い民家を寄せ集めて作った博物館です。最上階からは旧市街広場を見渡せ、一世代前?の武装人魚像が展示されていましたが、その他には構造が複雑で道に迷った印象しかありません。
そこから地下鉄駅に向かう途中、コンビニで9.99Zの寿司が4.99Zになっているのを見つけました。こちらの寿司はどんなものだろうと思って買ってみたところ、最悪でした。コメの部分は炭水化物を固めた工業製品のような味で、わさびも着色料を使った液体状です。独断と偏見でランキングすると、10点満点中、九兵衛9.5点、なだ万9.2点、マリオットアソシア9点、ユナイテッド航空の成田ファーストクラスラウンジ7点、スシロー6点、中国国際航空の北京ファーストクラスラウンジ3点、ポーランドのコンビニ寿司1点といったところです。
その後、地下鉄に乗って文化科学宮殿へ。30階の展望台(20Z)からワルシャワの街を見渡してきました。周りに高い建物がなければ、このくらいの高さで十分です。四方向とも、市街地の向こうには延々と緑が連なっていました。
その後、ワルシャワ中央駅から空港に向かう175番バスの乗り場(中央駅南側の道路手前から20分に1本程度。道路の向かい側から乗ると、空港とは逆方向に行ってしまいます)と鉄道のプラットフォーム(4番から30分に1本程度)を確認し、先ほどの寿司では舌も胃袋も満足していなかったので、中央駅北隣のショッピングセンター2階(日本式に数えると3階)にあるMARGHEという店に入りました。ここは大皿に自分の好きな料理を盛り付けていき、全体の重量から皿の重さを引いた重量に対して、100g当たり3.99Z払うという形式です。リーズナブルな値段で現地の料理を少しずつ試せるので、旅行者にお勧めです。私は538gで21.47Zでした。寿司を食べた後では少し多かったかもしれません。
その後、地下鉄に乗ってホテルに帰ってきました。

8日目、0700にホテルで朝食をとり、0800に出発。主だった観光地は前日に見て回ったので、この日は地下鉄に乗って街中を適当に散策する予定です。まずはワルシャワ・スタディオン駅を見てから、ヴィスワ川のほとりに建つもう一つの人魚像を見て、残った時間はワルシャワ中央駅北隣のショッピングセンターを散策したり、土産物を買ったりして過ごしました。1020にショッピングセンターを出て、ホテルに戻って荷物を引き払ってから中央駅に戻り、1140発の空港行き鉄道(SKM)に乗りました(前日の24時間券を利用)。1200過ぎに空港に着き、あらかじめWEBチェックインしておいたスマホの搭乗券でシェンゲンエリアを出て、プライオリティパスでラウンジに入り、昼食をとってから搭乗しました。

9日目、ドバイでラウンジに立ち寄り、定刻通り関空着。その後、エミレーツ航空の無料バスで名古屋駅前に帰ってきました。
私は普段、日本より東に行く場合は遅寝遅起き、今回のように西に行く場合は早寝早起きをして時差を多少吸収しています。また旅行先では普段より1時間多く睡眠をとるように心がけ、機内では到着地の時刻に時計を合わせて意識を変えることで、時差ボケを防いでいます。とはいえ、一番の対策は寝ることです。今回も帰りの機内と帰宅後に睡眠剤を飲んで、とにかく寝ることを心掛けました。なお機内で寝る場合は筋弛緩作用のある薬を内服するとかえって寝苦しくなるので、私はルネスタとベルソムラを愛用しています。このあたりのノウハウは旅慣れた旅行医学認定医ならではのものでしょう。


さて、最後に今回の旅の予算をまとめます。16380円を2963Kcに両替し、最終的に507Kc余りました。また13900円を400Zに両替し、最終的に0.01Z余りました(ほとんど使い切りました)。旅行前の手配に要したのが147750円なので、147750+16380+13900=178030円です。これは現地での食事、ドリンク、移動、トイレ、チップなどすべて含めての金額で、実際にはそこから500Kc(端数切捨て)が余りました。
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