ウルムチ旅行記(18年4月):The 旅行道:So-netブログ
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ウルムチ旅行記(18年4月) [海外旅行記]

中国内陸にあるウイグル自治区の省都ウルムチに行ってきました。
今回はANAマイルによる特典航空券ですが、その獲得には総合内科専門医の受験が関係しているので、そちらにも触れておきます。
私が勤めているのは中堅の民間病院であり、昨年は3名の研修医がやってくるはずでした。しかしその中で、超一流大学卒で素晴らしい経歴を持っていて、私より年上の人が医師国家試験に落ちてしまいました。年を取ってから医学の勉強をするのは大変なのだと実感し、何となく自分でもチャレンジしてみたくなりました。私はもともと神経内科専門医(日本神経学会)を持っており、内科全般の総合内科専門医(日本内科学会)には興味がなかったのですが、医師国家試験の代わりに今から自分が挑戦するなら総合内科専門医試験がうってつけだろうと考え、昨年4月に受験を思い立ちました。試験日は9月です。
私には病院でストックしてある研究費のようなものがあり、学会費や医学書という用途限定で自由に使えるのですが、楽天のセールに合わせて医学書を買いこみ、楽天ポイントを貯めこんでANAマイルに移行しました。それが今回の特典航空券の一部です。
そしていざ勉強を始めてみて実感したのは、記憶力の著明な低下でした。幼稚園の頃は一度聞いただけでアニメソングの歌詞を丸覚えでき、小学二年生までは国語の教科書を二回朗読したら句読点まで丸暗記でき、高校時代は1分間に31桁の数字を覚えてクラス最高記録を出しました。その代わりに頭を使った時の体力消費が著しく、1日3時間の勉強を2週間続けることが困難な体質でした。
医師国家試験の時は図書館で後ろに座っていた同級生から「お前、いつ勉強しているの?」と言われるくらい中座の時間が長く、30代前半で受けた神経内科専門医試験の時も妻から「いつ勉強しているの?」と言われました。しかし直近の20分間で覚えた内容を暗唱して見せたら、妻が黙りこむ程度には覚えることができたものです。
それが現在では一度覚えても数日後には数割忘れてしまい、まったくはかどりません。そのかわり、1日3時間の勉強を2週間以上続けることができる体質になっており、妻からも「今回は勉強していた」と言われました。昔のように頭をフル回転できなくなり、その分体力消費も抑えられただけのような気がします。結果的に辛うじて合格しましたが、昔とは比較にならないほどの記憶力低下を痛感しました。
やはり人間、四十歳を過ぎたらそれまでの貯金(知識や経験)で生きていくのだと再認識しました。私くらいの年になると、勉強してもあまり頭に入らなくなりますが、他人に教えながら勉強すれば効率が上がるという研究を耳にしたことがあります。そこで私は「一緒に総合内科専門医試験を受けることになった、自分をすごく慕ってくれて、でも少し出来の悪い後輩」という空想上の生き物に翌日教えるつもりで勉強していました。
そんなエピソードもあって貯めたANAの23000マイルで、中国ウイグル自治区の省都ウルムチに行ってきました。
DAY1 CA160 NGO 0845 PEK 1120
DAY1 CA1291 PEK 1550 URC 2000
DAY4 CA1296 URC 1010 PEK 1350
DAY4 CA159 PEK 1645 NGO 2045 (CA、NGO、PEK、URCは順に中国国際航空、名古屋、北京、ウルムチ)
発券は昨年の11月で、サーチャージや空港税など別途7750円かかりました。
またCtrip で、ウルムチ南駅(旧ウルムチ駅、ウルムチ最大の駅です)から1キロほどの場所にある Yilite Hotel (4つ星、朝食付き、3泊で11360円)と下記の高速鉄道を予約しました。
DAY2 D8802 ウルムチ南 1003 トルファン北1057
DAY2 D8837 トルファン北 1745 ウルムチ南 1845
一等車で片道あたり58.5元(二等車だと49元)ですが、往路だけMUFJプラチナアメックスで支払いました。このカードに附帯する海外旅行傷害保険は5000万円ですが、前もってカードで旅費(の一部)を支払っておくと1億円に増額されるのです。でもマイルを貯める上では非効率的なので、最小の金額だけこのカードで払いました。ちなみに私のメインカードはマイレージプラスセゾンカードです。1000円で15マイル貯まるので、(使い方も工夫すれば)JALやANAのカードより効率が良く、ふるさと納税や車の税金もこのカードで払っています。


そして旅行初日、セントレアでウルムチまでのチェックインを済ませ、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入り、朝食をとりました。北京でもCA国内線ファーストクラスラウンジに立ち寄り、ウルムチ行きに搭乗。ウイグル族はイスラム教徒なので、機内食も清真(ハラール対応)で、アルコールのサービスはありません。
定刻前にウルムチ空港に到着し、ターミナル2を出て左に進んだところにある空港バス(15元)で市内へ。2030に出発し、火車南駅(ウルムチ南駅)まで所要55分でした。中国国内の他の駅よりもセキュリティーが厳重な駅舎に入り、翌日の切符を引き換えるのに30分かかり(復路のみ手数料5元)、そこから歩行者に優しくない車道を渡ってホテルまで歩くと30分近くかかりました。ホテルのチェックイン時、外国人は交番でパスポートを見せて登録する必要があるようです。ホテル隣の交番まで足を運ぶ必要があり、デポジットを300元預けてからようやくホテルの部屋に到着しました。客室内のWIFIは携帯電話の番号を登録する必要があり、外国人にはハードルが高い仕様です。私は有線LANに自前の無線LAN親機をつないで事なきを得ました。
駅の入場にしろ、ホテルのチェックインにしろ、無線LANにしろ、かつてウイグル族の暴動が起きたこの町ではいまだにセキュリティーがガチガチになっています。前回、暴動の一か月後に来た時にはネットも携帯電話もつながらなかったのですが、さすがに今回はつながりました。

2日目は日帰りでトルファンに行く予定です。ホテルで0800から朝食をとり、0840に出発。駅近くまで歩いたものの、車がどんどん来る駅前の太い道路を横断する勇気がなかったので、そこだけタクシー(10元)を使ってしまいました。でもBRT1号線(1元)に乗ればよかったのだと、後から気づきました。
駅舎でパスポートチェックを伴う厳重なセキュリティーを通り抜け、1003発の電車に乗車。一等車とはいえ、横幅を少し広くしただけのシートで、新幹線グリーン車のような快適性はありません。窓の外には乾いた大地が広がり、ところどころ工事で掘り返されています。遠くには風力発電のプロペラが連なっていました。
1057にトルファン北駅に着き、駅舎を出るところでもパスポート提示を要求され、そのまま駅前の交番に連れていかれて写真まで撮られました。地球の騙し方2018西安敦煌ウルムチには、208番バスが市内に向かうと書かれていますが、202番バスの間違いです。私も最初すっかり騙されて、駅を出て右手(駅舎に向かって左手)にあるバス乗り場で208番バスを待っていましたが、202番バス(1元)しか来ません。あきらめて乗ってみたところ、市の中心部である高昌路と老城路の交差点より70メートルほど北にある停留所に、所要30分で到着しました。その道向かいからは、トルファン北駅に向かう202番バスが出ています。
帰りの目途も立ったところで、そこから東に800メートルのところにあるトルファン博物館(入場無料、要パスポート)へ。この地方の美術品、書物、恐竜の化石、そして土葬されていた多数のミイラが展示されており、私のペースで所要50分でした。書物以外は撮影もOKです。ミイラはエジプトと違って防腐処理をされていないので、かつお節のような質感になっています。見た目もちょっと生々しいので、
「良いダシが取れそうだけど、良い子のみんなは見たり食べたりしたらダメだぞ」という感じです。
その後、地球の歩き方にも載っていた蘇来曼拌麺王(博物館の道向かい。店の屋根の部分の色が赤系に変わっています)でラグ麺(羊肉や野菜のあんかけが載ったツルツルの麺、15元)と羊肉串(5元)を食べました。人気店だけあって、また来たくなる味です。
とりあえずこれで十分トルファンを満喫できたのですが、まだ時間があるのでブドウ棚で覆われた青年路を歩いてみました。作り物のブドウの房がぶら下がるのは意見が分かれるところでしょうが、オアシス感満載の場所です。トルファンはブドウの栽培が盛んなイスラム教徒の住むオアシス都市で、超市(スーパーマーケット)に入ってもビールは売られていませんが、なぜかワインは見かけます。
その後、老城西路の南にある市場2か所(いずれも要パスポート)に入りました。干しブドウや木の実などが並べられ、量り売りされているところは、中東のスパイスマーケットを彷彿とさせます。食堂では敦煌名物の黄麺(ラクダ or ロバの肉が載った麺)もあり、回族の白い帽子をかぶった人がペルシャ絨毯を売っており、色とりどりの女性の民族衣装が並び、見ているだけで楽しい場所です。その後、ウイグル族のナン(インドと違って円形で硬く、歯で噛み砕かないと食べられませんでした。出来たてならもっとしっとり柔らかいのですが、数日作り置きしてあったようです。直径20センチ、高さ3センチで2.5元)をかじったり、高昌中路の地下街を散策したりして時間をつぶし、1620発の202番バスに乗り、トルファン北駅に戻ってきました。
ここでもやはり厳重なセキュリティーチェックがあり、1745発の電車で1845にウルムチ南駅に到着しました。駅前でラグ麺(18元)を食べたのですが、昼のラグ麺が恋しくなるくらい別物でした。
その後、最終日のために空港行バスの乗車場所と出発時間を確認し、徒歩でホテルに戻ってきました。

3日目はウルムチ市内をブラブラと散策する予定です。0800からホテルで朝食をとり、0940に出発。まずは新疆ウイグル自治区博物館に向かうため、ホテル前の道を走っていた52番バス(1元)に乗りました。地球の騙し方には、52番バスが博物館に向かうと書いてあったからですが、実際には数百メートル離れた友好路を走っていました。仕方なく博物館から最も近そうな停留所で降り、徒歩で博物館に向かいました。時刻は1015です。お決まりのセキュリティーチェックを受けて中に入ると、この地方の歴史的展示、近隣の民族とその文化の紹介、そしてミイラなどの展示がありました。その中でも桜蘭美女と呼ばれる女性のミイラが、この博物館の目玉です。前回来た時は撮影禁止でしたが、今回はフラッシュを使わなければ写真撮影もOKです。この桜蘭美女だけは他のミイラと違って黒ずんでおり、良いダシが取れそうにありません。顔の復元図を見ると、「顔面偏差値50以下」と感じました。あくまで私の独断と偏見です。
所要70分で一通り見終わり、博物館近くのバス停でウルムチ南駅に向かうバス(1元)に適当に飛び乗りました。紅山商城が最寄りの停留所だったと思いますが、その後の進路予測を誤り、一つ先の停留所で降りました。そこから徒歩で紅山方面に向かい、途中の百貨店にあったフードコートでラグ麺(20元)を食べてから紅山公園(入場無料)へ。ここは小さな遊園地といった趣の場所で、日曜日ということもあって子供連れの家族でにぎわっていました。その奥には山道を登る階段があり、山頂にある建物(20元)からはウルムチの街並みを一望できます。周囲は緑で覆われ、川のようにうねる幹線道路を多くの車が走っており、ちょうどその窓ガラスが日の光を反射してキラキラと光っています。空気は澄んでおり、遠くにある雪をいただいた山まで一望できました。気温は高いのですが、湿度が低いため、風を浴びながら異国の街並みを眺めているだけで心地良くなってきます。
その後、小西門まで歩き、BRT3号線(1元)に乗りました。BRTとは、前もって保安検査と料金の支払いを済ませたうえで乗る2両編成の幹線バスです。新華路臨時駅で降り、そこから少し歩くとウイグル色豊かな国際大バザールがあります。アラビアンな建物の中に、アクセサリー、男性服、女性服、子供服、ドライフルーツ、ペルシャ絨毯など様々な商品が売られており、店員も客もウイグル族の比率がぐっと増えます。私は漢族に間違われて彼らから嫌がらせされないように、地球の歩き方を手に持って歩いていました。ここでは日本人アピールをするのが正解でしょう。中東の雰囲気を堪能した後は、地下にあるカルフールでウイグル土産を購入。これでこの日の観光は終了です。
団結路を少し西に歩いていくと、バスの停留所があり、10番と16番のバスがウルムチ南駅に向かうとのこと。私は先に来た16番バス(1元)に乗り、終点一つ手前の長江路(カシュガル国際飯店の前)で降り、そこから徒歩でホテルに戻ってきました。一休みしてから夕食に出かけ、近くの店でラグ麺(25元)を食べました。ラグ麺が気に入ってそればかり食べていましたが、後で本を読み、他の料理も試すべきだと後悔しました。

4日目、1010のフライトに搭乗するのであれば、0800からホテルで朝食をとることは不可能です。泣く泣く断念して0650にチェックアウト。ウルムチ南駅まで徒歩で向かい、0730発の空港バスに乗りました。そのバスが遅れて0750の出発になったのは、中国なので想定内です。空港でチェックイン後、プライオリティパスでラウンジに入り(といっても菓子とドリンクしかありません)、飛行機に搭乗。北京でもBGSプレミアムラン時に立ち寄り(行きの国内線でもそうでしたが、私はCAファーストクラスラウンジではネット接続に失敗します)、定刻より早く名古屋に帰ってきました。

なお5月は東京と札幌に出張があり、そこで1日余分に泊まって観光してくるので、それが旅行替わりです。6月は八丈島と上海、7月はプラハ~ワルシャワ、8月は長男と一緒に札幌、9月は黄山、10月はシェムリアップ(アンコールワット)、11月はヤンゴン、12月は南京に行く予定です。
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HH

時間は5次元であるという記事にあったメールアドレスにメールを送らせて頂きました。よろしくお願いします。
by HH (2018-06-01 17:41) 

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